「那智の滝」へのベストな駐車場は?アクセスと周辺の観光情報を徹底解説
世界遺産「熊野古道」の中でも、特に目を惹く「那智の滝」は日本一の落差を誇る滝です。
この記事では、那智の滝がどういったものか、そしてアクセスや便利な駐車場、周辺の宿泊施設などを紹介します。
主要都市からのアクセスはなかなか遠いとかではありますが、一年中楽しめる温泉地でもありますので、都会の喧騒から離れてゆっくり過ごしたい人に特におすすめです。
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【世界遺産】那智の滝とは?
那智の滝(なちのたき)は和歌山県東牟婁郡那智勝浦町に位置する日本を代表する滝です。
世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部として登録されています。
那智山の奥深くにあるこの滝は、その美しさと霊峰としての重要性から、日本全国から多くの観光客や信仰者が訪れら人気の観光地です。
【日本一の落差】那智の滝の概要
那智の滝は日本一の落差を誇り、その高さは約133メートルに達します 。滝口の幅は13メートル、滝壺の深さは約10メートルで、毎秒約1トンの水が流れ落ちると言われています 。
この滝は、日本三名瀑の一つにも数えられており、特に銚子口と呼ばれる岩盤には三筋の切れ目があり、そこから三筋になって水が落ちることから「三筋の滝」とも呼ばれています。
那智の滝は、那智川の本流が大雲取山から流れ出し、数多くの支流と合流して壮大な滝を形成しています
那智の滝の上流すぐ近くには二の滝、三の滝とあり、一の滝から三の滝までの3つの滝をまとめて、国の名勝に指定されています。
二の滝と三の滝は基本的には立ち入り禁止ですが、智勝浦町観光協会が毎年2月、3月に那智三名滝を巡る「神秘ウォーク」を開催しています。また、個人でガイドを雇うと5月まで見学できます。
那智の滝の信仰と御神体
那智の滝は古代から信仰の対象として崇められており、その霊的な力と神聖さが信仰の中心となっています。滝そのものが御神体とされ、飛瀧神社では滝を直接拝むことができます。
滝の水は清浄であり、神聖な儀式や修行の場としても利用されてきました。この地域には、滝にまつわる多くの伝説や神話が存在し、それが地域の文化や歴史に深く根付いています。
例えば、平安時代の歌人・西行法師は「身につもる詞の罪もあらはれてこころすみぬる三かさねの滝」という和歌を詠み、その神聖な力を称えました。
熊野那智大社別宮「飛瀧神社(ひろうじんじゃ)」
熊野那智大社の別宮である飛瀧神社(ひろうじんじゃ)は、那智の滝のすぐそばに位置しており、滝を御神体として祀っています。
神社の歴史は非常に古く、317年に仁徳天皇の命で現在の熊野那智大社が建てられる以前から、この地で滝と神々が祀られていました。
飛瀧神社では、滝の近くまで行くことができ、参拝者は滝の迫力と神聖な雰囲気を直に感じることができます。
御滝拝所舞台がすぐ近くにあり、那智御瀧を一番近く、真正面で拝観できます。こちらは入場料が大人300円、小中学生200円かかります。ここでは、滝の水を用いた「延命長寿の水」として知られる滝壺の水を飲むこともできます。
御瀧本祈願所では、那智御瀧や修験にまつわる神様が祀られています。祈願所の正面には那智御瀧より見つけられた神霊石が安置されています。
例大祭「那智の扇祭り」
また、毎年7月14日に行われる「那智の扇祭り」では、滝と神社を舞台に壮大な祭りが行われ、多くの参拝者や観光客が訪れます。
この祭りは日本三大火祭りのひとつとされ、一つとしても知られており、国の重要無形民俗文化財にも指定されています 、重さ50kg以上もある大松明の炎が参道いっぱいに乱舞します。
この祭りは約1700年前に熊野の神々が那智御瀧から現在の熊野那智大社に遷されたことに由来します。毎年、神々が元の鎮座地である那智の滝に一時的に戻ることで、その神威を新たにするという重要な神事です。
那智の滝へのアクセス・駐車場情報
【熊野御坊南海バス】公共交通機関でのアクセス
【最寄駅】JR紀勢本線 紀伊勝浦駅
↓ 熊野御坊南海バス
バス停「那智の滝前」まで約26分
- 料金
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大人 630円 子ども 320円
【おすすめの駐車場は?】自家用車でのアクセス
那智の滝の参道の入り口、飛瀧神社の鳥居前の駐車場は現在、一般車は利用できません。そのため、別のおすすめの駐車場を紹介します。
美山亭パーキング
那智の滝をすぎてすぐのところにある売店の駐車場が、那智の滝観光用駐車場としても利用できます。
美山亭では食事やお土産探しができます。那智黒風味の黒飴ソフトクリームも珍しいですね。
駐車料金 | 500円 |
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その他 | 美山亭でのお買い物割引あり |
お食事処かいはみ駐車場
先程の美山亭を過ぎてさらに行くと見えて来る、昔ながらのお食事どころです。ここの食事は観光地にありがちな値段が高いだけのレストランと違い、丁寧に作られた定食が人気です。
駐車料金 | 400円 |
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その他 | 食事利用で駐車料金無料 |
青岸渡寺駐車場
青岸渡寺の駐車場そのものは無料ですが、ここにあくまでの道路(防災道路)の通行に800円がかかります。
那智の滝からは少し離れますが、熊野那智大社・青岸渡寺のすぐ近くです。
通行料 | 800円 |
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那智山観光センター
那智の滝からは離れますが、那智山では最大級の広さの駐車場(普通車70台)をもつ観光センターです。
お土産の売店もあり、那智山観光の出発・終着点としてぴったりです。那智の滝入り口までは徒歩約10分。
普段は無料ですが、週末や連休時は有料(500円)です。
駐車料金 | 平日:無料 繁忙期:500円 |
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大門坂駐車場
熊野古道の中でも、石積みの当時の姿を色濃く残す大門坂。その麓にある駐車場です。
利用料は無料ですが、那智の滝までは熊野那智大社を経由して約2時間コース(移動は1時間)です。
駐車料金 | 無料 |
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【熊野古道巡り】徒歩でのアクセス
ゆっくりと駅から徒歩で、トレッキングを兼ねて那智山に参拝したい方に、那智駅からのモデルコースを紹介します。
- 浜ノ宮王子(熊野三所大神社)
- 補陀洛山寺
- 尼将軍供養塔
- 市野々王子(王子神社)
- 大門坂茶屋
- 多富気王子
- 飛瀧神社
これらの工程で片道約7.6km、歩くだけの時間にしたら2時間〜2時間半というところです。
帰りはバスを利用してもいいですし、もちろんまた歩くのもいいでしょう。
周辺の観光情報
那智の滝と合あわせて訪れるにおすすめの観光スポットを紹介します。本当はもっとあるのですが、今回は以下の3箇所に絞りました。
【熊野三山】熊野那智大社
熊野那智大社は、熊野本宮大社、熊野速玉大社とともに「熊野三山」を構成しています。
主祭神は熊野夫須美大神(いざなみのみこと)で、特に那智の滝を御神体として崇めています。
導きの神として知られる、三本足の「八咫烏(やたがらす)」も日本サッカー代表チームのシンボルとしても知られており、試合前には必勝祈願に訪れることがあります。
大社の境内には、国の重要文化財に指定されている社殿や、熊野那智大社文書などを展示する宝物殿があります。
宝物殿では那智経塚からの出土品も展示されています。また、境内には「胎内くぐり」と呼ばれる樟(くす)の巨木があり、安産や健康を祈願するためのスポットとして人気です。
【西国第一礼所】青岸渡寺
青岸渡寺(せいがんとじ)は、西国三十三所巡礼の第一番札所として知られる古刹です。
飛鳥時代に創建されたとされ、その歴史は非常に古いです(諸説あります)。
寺は那智山の中腹に位置し、那智の滝の隣にあります。特に三重塔と那智の滝を同時に見ることができる景観は絶好の景観で、写真で見たことある方も少なくないでしょう。
青岸渡寺の境内には、多くの歴史的建造物や仏像があり、特に本堂には重要文化財としての仏像が安置されています。
巡礼者は、ここで心の平安を得るとともに、壮大な自然の中での修行の雰囲気を味わうことができます。また、春には桜が咲き乱れ、秋には紅葉が美しいため、四季折々の風景を楽しむことができます 。
【お土産・食事】那智ねぼけ堂
那智ねぼけ堂は、那智勝浦町にある人気のお土産店兼食事処です。ここでは、地元の特産品やお土産を購入することができます。
特に有名なのは「那智黒飴」で、これは那智黒石を模して作られた黒糖味のキャンディです。この飴は、那智の名物として多くの観光客に親しまれています。
食事処では、地元の新鮮な海産物を使った料理が楽しめます。特に、勝浦港で水揚げされるマグロを使った料理や、和歌山の名産品を取り入れたメニューが豊富です。
那智の滝や熊野那智大社を訪れた後に立ち寄るのに最適な場所で、観光の締めくくりとして地元の味を楽しむことができます。また、お土産として持ち帰ることで、旅の思い出を長く楽しむことができます。
周辺の旅館・ホテル【南紀勝浦温泉】
那智勝浦町の海沿いには「南紀勝浦温泉」という和歌山県内でも良質な温泉が掘れる場所として知られています。
この中でも、おすすめのホテルを紹介しましょう。
ホテル浦島|洞窟露天風呂が唯一無二
ホテル浦島は、南紀勝浦温泉の代表的なリゾートホテルで、迫力のある露天温泉が特に人気です。
有名なのが大洞窟温泉「忘帰洞」で、地価の洞窟の中に温泉が作られており、奥まで行くと太平洋を一望できる絶景の中で入浴を楽しむことができます。
この洞窟温泉は、紀州藩の徳川頼綸公が「帰るのを忘れるほど心地よい」と称賛したことからその名が付けられました。他にも「玄武洞」「磯の湯」「滝見の湯」など、バラエティに富んだ温泉が揃っています。
ホテルへは専用船で行くことができ、ホテルに行くまでもワクワクドキドキ。
また、ホテルは広大な敷地内に位置し、客室からも美しい海の景色が楽しめます。館内は恐ろしいほど広いので、温泉から温泉まで移動するだけでもなかなか時間が掛かります。
食事は地元の新鮮な海の幸をふんだんに使用した料理が提供され、特にマグロ料理が人気です。
アクセス
- 自家用車
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紀勢自動車道「南紀勝浦IC」より約5分、ホテル浦島専用駐車場よりシャトルバスで送迎(運行時は専用船の利用も可能)
専用駐車場はカーナビで「和歌山県東牟婁郡那智勝浦町天満441-16」と入力
- 電車
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JR紀伊勝浦駅より、勝浦港観光桟橋まで徒歩約6分。観光桟橋より専用船、またはシャトルバスにて送迎。
紀伊勝浦駅よりタクシー利用も可能
湯快リゾートプレミアム 南紀勝浦温泉 越之湯
湯快リゾートプレミアム 南紀勝浦温泉 越之湯は、高品質なサービスを手頃な価格で提供するリゾートホテルです。温泉は露天風呂を含む多彩な浴槽があり、リラックスできる環境が整っています。特に夕日を眺めながらの入浴は格別です。食事は地元の新鮮な海産物を使ったバイキング形式で、特にマグロ料理が充実しています。
このホテルは家族連れにも人気があり、キッズスペースやゲームコーナーなどの施設も充実しています。温泉街へのアクセスも良く、観光の拠点としても便利です。
アクセス
- 自家用車
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紀勢自動車道「南紀勝浦IC」より約10分
- 電車
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JR紀勢線「紀伊勝浦駅」より無料シャトルバス利用
碧き島の宿 熊野別邸 中の島
碧き島の宿 熊野別邸 中の島は、勝浦湾に浮かぶ孤島の温泉宿です。この宿は、四方を海に囲まれた特別な場所にあり、訪れる人々に静寂と贅沢な時間を探すことができます。
料理は地元の旬の食材を使った会席料理が提供され、特に鮮度の高い海産物が特徴です。また、熊野古道や那智の滝へのアクセスも良好で、歴史と自然を堪能できるロケーションです。観光やリラクゼーションの両方を満喫できる宿泊施設です。
フィールドカヤックやクジラとの出会いを楽しむことができるプランも用意されています。
アクセス
- 自家用車
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紀勢自動車道「那智勝浦IC」から熊野別邸 中の島 客船待合処まで、約8分。
- 電車
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JR紀勢線「紀伊勝浦駅」より、熊野別邸 中の島 客船待合処まで徒歩約5分
観光桟橋より専用送迎船に乗車
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